2024年06月27日
- メンタルヘルス
三田市立藍中学校で「よりよい人間関係の築きかた」についてお話してきました/認知行動療法カウンセリングセンター大阪店
こんにちは、認知行動療法カウンセリングセンターの奥本です。先日、2024年6月20日(木)に兵庫県三田市立藍中学校で、代表の岡村が「よりよい人間関係を築くために」というテーマで講演を行いました。今回は、私がその内容を皆さんにご紹介します。
コミュニケーションのタイプについての話
コミュニケーションのタイプには大きく分けて3つあります。攻撃型、受け身型、アサーション型です。
攻撃型
自分の思いをストレートにぶつけるタイプです。例えば、「ラーメン食べたいからラーメン行くぞ」といった感じです。
受け身型
相手の意見に従うタイプです。例えば、「ラーメン行くぞ」と言われたら従います。本当に行きたい場合は良いですが、行きたくない場合でも従ってしまうと、次第に苦しくなります。
アサーション型
相手の思いを尊重しつつ、自分の思いも伝えるタイプです。例えば、ラーメンに行きたくない時に「ラーメンに誘ってくれてありがとう。とても行きたいけど今はお腹いっぱいだからまた次に誘ってね」と伝えることができます。
人によって受け止め方は違う
例えば、友達との遊びの約束をして駅で待ち合わせをしていたとします。でも、約束の時間になっても友人が来ません。この状況に対して、人はそれぞれ異なる受け止め方をします。
Aさんは「遅刻するなんてけしからん!」と怒るかもしれません。
Bさんは特に気にせず、待っている間にスマホゲームができると喜ぶかもしれません。
Cさんは何かあったのかと心配して電話をするかもしれません。
このように、受け止め方は人によって異なります。自分が傷つかない言葉でも、相手は傷つく可能性があることを知っておく必要があります。
言葉のキャッチボールの練習
皆さんはキャッチボールをしたことがありますか?キャッチボールをする際は、どのくらいの距離でどのくらいのスピード、高さなら相手がボールを取れるかを考えながら投げ合います。言葉のキャッチボールも同様です。自分の思いをどのように伝えると相手がしっかり受け止められるかを考え、練習してみましょう。
スクールカウンセラーへの相談
ここまで人に思いを伝えることについて話しましたが、人に話すのが苦手な人もいるでしょう。「言ったら嫌われるかもしれない」「ばらされるかもしれない」など、怖くて話せないこともあります。そんな時はスクールカウンセラーを頼ってください。スクールカウンセラーはあなたの味方であり、どんな話でも口外することはありません。
最後に
認知行動療法カウンセリングセンター大阪店では、人間関係に関するお悩みのカウンセリングも受け付けています。お気軽にご相談ください。
認知行動療法カウンセリングセンター大阪店
https://osaka.cbt-mental.co.jp
ーー講演者プロフィールーー
岡村優希
株式会社CBTメンタルサポート 代表取締役
認知行動療法カウンセリングセンター代表
公認心理師、臨床心理士、認定行動療法士
個人事業主として私設カウンセリングルームの運営を経て、株式会社CBTメンタルサポートを創業し、メンタルヘルス支援者向けのサービス事業を展開している。主宰しているオンラインコミュニティ『認知行動療法の学校』の会員数は約400名。
さらに、カウンセリングルームを全国に5店舗運営しており、全国展開を目指している。
◆執筆書籍
「臨床心理学 〈123(第21巻第3号)〉 問いからはじまる面接構造論 「枠」と「設定」へのまなざし」
金剛出版
「遠隔心理支援スキルガイド」 誠信書房
◆雑誌掲載
「からだにいいこと」 2022年12月号、2023年2月号
◆近年の講演実績
2024年2月21日
広島大学医学部にて「セルフケアに役立つ認知行動療法入門」についての講師
2023年2月9日
NTT PARAVITA株式会社にて「認知行動療法」をテーマとした社内研修の講師
2022年7月6日
筑波大学医学医療系精神医学の勉強会で「パニック症の認知行動療法」についての講師
その他、学会発表多数