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認知行動療法カウンセリングセンター大阪店のブログをご覧頂きましてありがとうございます。

ストレスチェック制度は、50人未満の小規模事業所にも義務化されました。
ただ、現場の声として多いのは次のような悩みです。

ストレスチェックは “改善の入口” にすぎません。
ここから先をどう設計するかによって、職場が「変わる」か、「元に戻る」かが決まります。

本記事では、小規模事業所だからこそ効果が出やすい
“仕組みづくり” の視点から、ストレスチェックを現場改善に生かす方法をお伝えします。


■ 小規模事業所は「一人の影響」が組織全体に広がりやすい

50人未満の職場では、日々のふるまいやコミュニケーションが、
そのまま職場の空気に反映されやすい特徴があります。

例えば、

これらは決して「個人の性格」が原因とは限りません。

背景には、

といった 環境要因の積み重なり が大きく関係しています。

行動は個人ではなく “環境” によって形づくられる
この視点が、改善のスタートラインです。


■ 数字だけでは現場は見えない ― 実際のやり取りを把握する重要性

ストレスチェックの結果で
「人間関係に負担を抱えている割合が高い」
と表示されたとしても、その中身は事業所ごとに全く異なります。

数字だけでは、どれが問題の核心なのかは分かりません。

専門家として最も確実だと感じるのは、

数日ほど現場に滞在し、実際の行動や空気の流れを見ること

です。

「誰が何をしたか」よりも、
「どのような条件で行動が生まれているのか」を理解することが重要。
これは現場を見なければ分かりません。


■ 一般論では現場は動かない ― その職場で“実際に起きている現象”に合わせる

ストレスチェック後の支援では、

といった汎用的な施策が多く見られます。

もちろん一定の効果はありますが、
小規模事業所で求められるのは、

“その職場の実態” に合わせた改善策

です。

一般論だけでは、
「結局、何を変えればいいのか」が曖昧なまま終わってしまいます。


■ 行動を変えるのは、注意ではなく「仕組み」

行動は、環境が整うことで自然と変わります。

例えば、当センターでは
私(代表)の机にゴミが溜まりやすいという課題がありました。
理屈では「捨てればいい」ですが、実際は続きません。

ところが、スタッフが机の横に大きめのゴミ箱を置いてくれたことで、

という“環境条件”が整い、自然と行動が変わりました。

職場改善も同じで、
「負担なく良い行動を選べる環境」を設計することが最も効果的 です。

注意や精神論ではなく、
行動が自然と生まれる仕組みをつくることが鍵になります。


■ 小規模事業所だからこそ、仕組みづくりの効果は大きい

小規模組織には、次のような強みがあります。

ストレスチェックは、
そのための “現状を理解する手がかり” にすぎません。

ここから先は、
現場の流れを把握し、その職場に合った仕組みを設計することが重要です。


■ Q&A

Q1. ストレスチェックの結果だけで改善策は決められますか?

A. 決められません。
結果は“入口”の情報であり、職場で何が起きているのかまでは分かりません。
実際のやり取りや行動の条件を把握することで、初めて改善策が明確になります。


Q2. 小規模事業所の場合、個人面談だけでも効果はありますか?

A. 個人面談は大切ですが、それだけでは不十分なことが多いです。
一人の行動が全体へ影響しやすいため、
環境・役割・情報共有など “仕組みの視点” を併せて検討する必要があります。


Q3. 外部の専門家を入れるメリットは何ですか?

A. 職場に慣れた内部では気づきにくい
「行動の条件」「環境のクセ」を客観的に把握できる点です。
改善策も一般論ではなく、その職場に合った“現場仕様”へ落とし込むことができます。


■ 大阪店のご案内

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10:00〜20:00(完全予約制)

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