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こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター大阪店です。
出産前後の時期は、喜びと期待に満ちた特別な時間である一方で、心と体に大きな変化が訪れる時期でもあります。特に妊娠期から産後にかけては、ホルモンの変化、生活リズムの急激な変化、育児や家庭内の役割の変化などが重なり、不安や気分の落ち込みが強くなることがあります。こうした状態は周産期うつ産後不安と呼ばれ、多くの方が経験する可能性があります。

本記事では、周産期うつ・産後不安について、認知行動療法(CBT)の視点を取り入れながら、その特徴やサポート方法をご紹介します。大阪周辺でサポートを探している方やご家族にとって、少しでも安心材料となれば幸いです。


周産期うつ・産後不安とは?

周産期うつは、妊娠中から出産後1年以内にかけて起こるうつ症状を指します。症状としては、気分の落ち込み、意欲の低下、涙もろさ、食欲や睡眠の変化、集中力の低下などがあります。

一方、産後不安は、赤ちゃんや自分の体、将来への心配が過度になり、日常生活に支障をきたす状態です。例えば、「赤ちゃんがちゃんと呼吸しているか」「自分は母親としてやっていけるのか」という不安が頭から離れず、何度も確認してしまうこともあります。

これらは決して「弱い心」の問題ではなく、心身の変化や環境要因が影響して生じるものであり、適切なサポートによって回復が可能です。


周産期に不安やうつが起こりやすい背景

  1. ホルモンの変化
     妊娠や出産に伴うホルモンの急激な増減は、脳内の神経伝達物質にも影響を与え、感情の安定を揺らすことがあります。
  2. 生活環境の変化
     出産後は生活リズムが乱れ、睡眠不足や身体的疲労が蓄積します。
  3. 役割の変化と責任感
     育児・家事・仕事のバランス、夫婦関係や親との関係の変化など、多くの調整が必要になります。
  4. 社会的孤立
     周囲との交流が減り、サポートが得られにくくなると、不安や孤独感が強まります。

認知行動療法(CBT)によるサポートの特徴

CBTは、物事の受け止め方や行動パターンに焦点をあて、より生活しやすい方向に整えていく心理療法です。周産期うつや産後不安に対しては、以下のようなアプローチを行います。

1. 状況と考え方の整理

 気持ちが不安定なときは、頭の中が混乱しやすくなります。CBTでは、事実として起きた出来事と、そのときに頭に浮かんだ受け止め方を分けて整理します。

2. ほかの見方を検討する

 同じ出来事でも、受け止め方は一つではありません。極端に偏った受け止め方だけにとらわれず、他の可能性や事実にも目を向ける練習をします。

3. 行動の工夫

 気分が落ちていると、外出や人との交流を避けがちです。小さな行動目標を立て、少しずつできることを増やしていきます。

4. 不安への慣れ

 不安を完全になくすのではなく、不安を感じながらも生活できる状態を目指します。少しずつ不安を伴う場面に慣れていく方法も活用します。


ご家族や周囲の方へのお願い

周産期うつや産後不安は、本人が「頑張れば乗り越えられる」という性質のものではありません。ご家族やパートナーは、批判や説得ではなく、安心して気持ちを話せる環境をつくることが大切です。


カウンセリングの流れ(大阪店)

  1. 初回面接(60分)
     現在の状況やお困りごとを丁寧にお聞きし、今後の進め方を一緒に考えます。
  2. 目標設定
     日常生活で「できるようになりたいこと」を具体的に整理します。
  3. CBTセッション
     状況整理・受け止め方の幅を広げる練習・行動計画の立案などを行います。
  4. 振り返りと今後の計画
     変化や気づきを共有し、今後のサポート方針を確認します。

よくある質問(Q&A)

Q1. 赤ちゃん連れでもカウンセリングを受けられますか?
A. 当センターではオンラインカウンセリングにも対応しており、ご自宅からでも安心してご利用いただけます。

Q2. どのくらいの期間で改善しますか?
A. 個人差がありますが、数回のセッションで気持ちが軽くなる方もいます。継続的なサポートでより安定した状態を目指せます。

Q3. 薬を使わずに対応できますか?
A. 状況によりますが、心理的サポートだけで改善する方も多くいらっしゃいます。必要に応じて医療機関との連携も行います。


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