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こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター大阪店です。

本日のテーマは、めまい・耳鳴り・倦怠感・痛みなど、

“慢性的に続く身体症状へのカウンセリング”です。

身体症状には「急性期」と「慢性期」があります。

急性期では医学的な評価と治療が優先されますが、

重大な疾患の可能性は低いと判断されたあとにも、

症状だけが生活に居座り続ける場合があります。

症状が残ることで「以前は普通にできていたこと」が難しくなることがあります。

例えば、

・めまいで本や画面を読む時間が極端に限られる

・耳鳴りで静かな場所ほど落ち着けない

・予定を入れても体調で直前に諦めざるを得ない

こうした“生活上の制限”が積み重なると、

「この先どう暮らしていけばいいのか」という悩みに直面します。

この記事では、

「症状と付き合いながら、どう暮らしを取り戻していくか」

医療の次の段階にあたる支援としての認知行動療法(CBT)を紹介していきます。


身体症状への認知行動療法(CBT)とは

CBTは“症状を消すこと”を唯一の目的とせず、
症状と共に“暮らしを取り戻す” ことを支援の中心に据えます。

扱う中心は「症状」ではなく「生活」です。

これは「感情コントロール」ではなく
“生活設計のリハビリ” に近い支援です。


苦しみの本質は「症状」ではなく「生活の縮小」

身体疾患CBTにおける回復指標は、

治療の成功=症状ゼロ
ではなく
QOLの回復=日常生活が戻ること

です。

ここに支援のゴールがあります。


CBTが寄り添うのは「からだ」ではなく

“暮らしを取り戻したいという願い”

症状がゼロになる未来を待つのではなく、
症状がある現在でも暮らしを成立させる力 を育てていきます。

CBTは、身体に起きていることと“生活を営む力”を再び結びつけます。


2025年10月19日開催:身体疾患CBTの第一線から学ぶ

この日の研修では、長年身体症状の臨床に携わってこられた
認知行動療法カウンセリングルーム Fig lab 代表
姜 静愛(かん ちょんえ)先生 をお招きしました。

姜先生の臨床は、

「症状と闘う」のではなく
「症状と共に生きる暮らしを再設計する」

という哲学に基づいています。

これは“症状を無くす治療”とは別の意味での「回復」であり、
身体疾患CBTの核心にある考え方です。


学びの中で強く残ったもの(主催者の感想)

特に心に残ったのは、技法以上に臨床家としての姿勢でした。

“症状のない未来”を約束することは誰にもできません。
しかし、“症状があっても生きられる現在”を支えることは今この瞬間からできる。

もし自分が当事者なら、
「症状を消してくれる人」ではなく、
「生活を共に取り戻す人」を選びたい。

姜先生はまさにその在り方を体現する臨床家だと感じました。


参加者の声(一部)


よくある質問

Q1.症状が強い日は?
→ “できない日”ではなく“回復日”と位置づけます

Q2.医療で異常なしでも相談できる?
→ はい。そこから先の“生活”は心理支援の領域です。

Q3.回復の基準は?
→ 症状ゼロではなく「生活参加」が守れているかです。


ご予約・アクセス(大阪店)

認知行動療法カウンセリングセンター大阪店
https://osaka.cbt-mental.co.jp/
〒543-0001 大阪府大阪市天王寺区上本町5-7-21 早川ビル303号室
(近鉄難波線 大阪上本町駅 徒歩2分/谷町九丁目駅 徒歩5分)


登壇講師

姜 静愛(かん ちょんえ)先生
公認心理師・臨床心理士/Fig lab代表
新潟大学大学院 現代社会文化研究科 博士後期課程
専門:身体疾患と心理支援(CBT)


アーカイブご案内

▶ 視聴申込:https://peatix.com/event/4585736/view

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