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こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンター大阪店です。

夏休みが終わり、新学期が始まる時期。

久しぶりに友達に会えることを楽しみにしている子どもがいる一方で、

と感じる子どももいます。

保護者の方にとっても、

「休ませてもいいのだろうか」

「無理にでも行かせた方がいいのだろうか」

「このまま不登校になってしまったらどうしよう」

と悩みやすい時期ではないでしょうか。

しかし、学校への行き渋りや不登校を、

「学校へ行くか、休むか」だけで考える必要はありません。

大阪市でも現在、学校内の別室、教育支援センター、心理相談、学校外の民間施設、さらにはオンラインの仮想空間など、子どもの状態に応じたさまざまな支援が進められています。

今回は、夏休み明けに学校へ戻ることがつらくなる理由とともに、大阪市で利用できる不登校支援や、認知行動療法の視点から考えられることをご紹介します。


夏休み明けは子どものメンタルヘルスに注意したい時期

文部科学省は2026年7月、長期休業明けを見据えた児童生徒の自殺予防について、全国の学校等に通知しています。

過去の児童生徒の自殺者数を日別に見ると、8月後半から増加し、特に長期休業明けに多くなる傾向が知られています。

重要なのは、

「9月1日だから危険」ということではなく、長い休みから学校生活へ戻るという大きな環境変化が、一部の子どもに強い負担を与える可能性がある

ということです。

学校では、

朝決まった時間に起きる。
身支度をする。
学校まで移動する。
教室へ入る。
授業を受ける。
先生や周囲から評価される。
同級生と関わる。
集団のルールに合わせる。
宿題をする。
テストを受ける。
進路について考える。

など、多くのことが求められます。

夏休み中はこうした負担の一部が一時的に少なくなります。

ところが、新学期になるとそれらが一度に戻ってきます。

そのため、夏休み中は比較的元気だった子どもが、新学期が近づくにつれて急に不安定になることもあります。


「学校に行きたくない」の理由が本人にも分からないことがある

子どもに、

「どうして学校に行きたくないの?」

と尋ねても、

「分からない」

「なんとなく嫌」

「全部嫌」

と答えることがあります。

必ずしも、本人が理由を隠しているとは限りません。

いくつもの負担が重なり、本人自身にも何が一番つらいのか整理できていないことがあります。

例えば、

など、さまざまな理由が考えられます。

そのため、

「学校が嫌なの?」と大きく尋ねるだけではなく、学校生活のどの部分に負担を感じているのかを少しずつ整理すること

が大切です。


海外でも「以前と同じように登校する」だけを学校復帰とは考えない

海外の学校復帰支援を見ると、

子ども本人だけに頑張らせない

という考え方が共通しています。

例えばオーストラリアでは、精神的な問題を抱えた生徒が学校へ戻る際、

といった支援が行われています。

イギリスでも、不安やストレスによって学校へ行くことが難しくなっている場合、

「怠けている」

「行く気がない」

と単純に考えるのではなく、

何が登校を難しくしているのかを確認し、その障壁を小さくしていく

という考え方があります。

そして、こうした「学校以外の選択肢や、段階的な学校とのつながりをつくる」という考え方は、大阪でも広がっています。


大阪市の支援① 市内3か所の「教育支援センター」

大阪市では、不登校の児童生徒への相談や学習支援を行うため、市内3か所に大阪市教育支援センターを設置しています。

対象は、大阪市立の小学校・中学校・義務教育学校に在籍する児童生徒です。

教育支援センターでは、

などが行われています。

目的も単純な「学校復帰」だけではなく、社会的な自立を支援することとされています。

「今すぐ通常の教室へ毎日戻るのは難しい」

という場合でも、学校とのつながりや学習、人との関係を完全に途切れさせずに過ごす選択肢があります。


大阪市の支援② 学校には行けるけれど「教室には入れない」場合も

不登校というと、

「家から出られず、まったく学校へ行っていない」

という状態をイメージするかもしれません。

しかし実際には、

「校門までは行ける」

「学校には入れる」

「保健室なら過ごせる」

「教室にだけ入れない」

という子どももいます。

大阪市では、こうした不登校児童生徒や、登校しても自分の教室に入りづらい児童生徒のために、

校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム)

の整備を進めています。

2026年度は支援対象を拡大し、設置を希望する小学校40校・中学校40校の計80校に支援を広げる方針が示されています。

スペシャルサポートルームでは、通常の教室とは別の落ち着いた環境で、自分のペースで学習や生活を行うことが想定されています。

これはとても重要な考え方です。

「教室に入れる」

か

「学校を休む」

か。

その二択にする必要はないからです。


大阪市の支援③ 2026年度からメタバースを活用した支援も

さらに大阪市では2026年度から、

メタバース空間を活用した教育支援センター

の新設も進めています。

対象となるのは、外出することが難しく、学校内外でも十分な支援につながっていない不登校の児童生徒です。

自宅などから仮想空間に参加し、

といった支援につなげることが予定されています。

これも、

「外へ出られないなら、支援につながれない」

と考えないための取り組みです。

学校へ戻ることを最初の目標にするのではなく、今できる形から社会との接点をつくる。

こうした段階的な支援は、認知行動療法の考え方とも共通するところがあります。


大阪市の支援④ 不登校について一緒に考える「登校支援室 なごみ」

大阪市には、

登校支援室「なごみ」

という不登校支援の窓口もあります。

対象は、大阪市立の小中学校・義務教育学校に在籍している児童生徒と、その保護者や学校関係者です。

「なごみ」では、心理的な理由によって不登校になっている子どもについて、

本人・保護者・学校関係者と一緒に、どのような支援が望ましいかを考える

という支援が行われています。

また、保護者同士の交流支援や、関係機関との情報共有なども行われています。

2026年度には相談・カウンセリング体制の強化も進められ、臨床心理士または公認心理師の資格を持つ相談員が増員されています。

「どこの支援につながればいいのか分からない」

という段階で相談できる場所があることも重要です。


大阪市の支援⑤ 学校外の民間施設などで学ぶことも

不登校になると、

「学校へ行かなければ出席にならないのでは」

という心配をされる保護者の方もいると思います。

大阪市では2026年4月に、不登校児童生徒が民間施設や学校外で相談・指導を受けている場合の「出席扱い」に関するガイドラインを公表しています。

もちろん、学校外の施設を利用すれば自動的に出席扱いになるわけではなく、学校長による判断など一定の条件があります。

しかし、

学校外で行われている学習や支援も、その子の教育の一部として捉える

という考え方が制度上も整理されています。

フリースクールや民間の支援機関を検討している場合には、在籍校とも相談しておくとよいでしょう。


大阪市の支援⑥ 保護者から教育相談をすることもできます

不登校で悩んでいるのは、子ども本人だけではありません。

保護者の方も、

「毎朝起こすべきなのか」

「学校の話をしない方がいいのか」

「ゲームばかりしていて大丈夫なのか」

「休ませている自分の対応が間違っているのではないか」

「いつになったら戻れるのだろう」

など、さまざまな不安を抱えます。

大阪市の中央こども相談センター教育相談グループでは、不登校、いじめ、学習、行動など教育に関する相談を、面談・電話・メールなどで受け付けています。

保護者から相談を申し込むことも可能です。

子ども本人がまだ相談を受けたがらない場合でも、

まず保護者が相談し、どのように関わっていくかを整理する

という方法もあります。


「学校へ行くか、休むか」の二択にしない

夏休み明けに、

「学校に行きたくない」

と言われると、どうしても、

「明日は行かせるべきか」

「休ませるべきか」

という判断に意識が集中します。

しかし、その前に、

「学校生活の何が一番つらいのだろう?」

と考えてみることも大切です。

例えば、

朝起きることなのか。

家を出ることなのか。

電車に乗ることなのか。

校門を通ることなのか。

教室へ入ることなのか。

授業なのか。

休み時間なのか。

友人関係なのか。

先生なのか。

勉強なのか。

進路なのか。

「全部つらい」と言う場合でも、一つずつ確認すると負担の程度が違うことがあります。

そして問題が具体的になれば、

など、対策も具体的になります。


認知行動療法では「学校に行けない」を細かく整理します

これは、認知行動療法(CBT)の考え方ともよく似ています。

認知行動療法では、

「不登校」

という大きな問題をそのまま扱うのではなく、

どの場面で、何を考え、何を感じ、身体にどのような反応が起こり、どのような行動につながっているのか

を具体的に整理します。

例えば、

朝、制服を着て学校へ行こうとする

↓

「教室に入ったらみんなに見られる」

「休んでいた理由を聞かれる」

↓

強い不安
動悸
腹痛

↓

学校を休む

↓

その日は不安が少し下がる

↓

翌日はさらに学校へ行くことが怖くなる

という悪循環が生じているかもしれません。

この場合、

「頑張って行こう」

という声かけだけでは十分ではないことがあります。

一方で、別の子どもでは、

などが関係している可能性もあります。

だからこそ、

「どうすれば学校へ行かせられるか」より先に、「この子に今、何が起きているのか」を理解する

ことが大切です。


「学校へ行けた=解決」とも限りません

もちろん、学校へ行けるようになることは大切な目標の一つです。

しかし、

登校できているから大丈夫

とも限りません。

毎日学校へ行っていても、

「休み時間が怖い」

「ずっと周囲に気を遣っている」

「誰にも相談できない」

「勉強についていけない」

「毎朝学校のことを考えるだけで苦しい」

という子どももいます。

反対に、今は通常の教室への登校が難しくても、

学校内の別室、教育支援センター、オンライン、家庭、専門家などとつながりながら、少しずつ生活を立て直している子どももいます。

大切なのは、

出席・欠席という結果だけではなく、その子がどの程度安心して生活できているか

という視点です。


よくあるご質問

Q1.夏休み明けに「学校へ行きたくない」と言われました。無理に行かせない方がいいですか?

一律に「行かせた方がいい」「休ませた方がいい」と決めることは難しいです。

まずは、何が学校へ行くことを難しくしているのか、心身の状態がどうなっているのかを確認することが大切です。

一時的な休養が必要な場合もありますし、学校と相談して、教室以外の場所、登校時間、学習方法などを調整できる場合もあります。

「普通に登校できるかどうか」だけで考えないことも一つのポイントです。


Q2.本人が「なぜ行きたくないのか分からない」と言っています。それでもカウンセリングできますか?

はい、ご相談いただけます。

本人自身にも理由が分からないことは珍しくありません。

カウンセリングでは、

「いつ一番つらくなるのか」

「どの場面では少し楽なのか」

「そのときどんなことを考えているのか」

「身体にはどのような反応が出るのか」

などを一緒に整理していきます。

最初から理由を上手に説明できる必要はありません。


Q3.子ども本人がカウンセリングを嫌がっています。保護者だけでも相談できますか?

ご相談内容やお子さまの年齢等にもよりますが、保護者の方からご相談いただくことも可能です。

例えば、

などについて、一緒に状況を整理することができます。

また、大阪市の公的な教育相談でも保護者からの相談が可能です。


大阪で不登校・学校への不安についてカウンセリングをお探しの方へ

認知行動療法カウンセリングセンター大阪店では、

などについて、認知行動療法の考え方を用いながらカウンセリングを行っています。

「何が原因なのか分からない」

という段階でも構いません。

どの場面で、どのような困りごとが起きているのか

を一緒に整理するところから始めることができます。


認知行動療法カウンセリングセンター大阪店

〒543-0001
大阪府大阪市天王寺区上本町5-7-21
早川ビル303号室

近鉄難波線「大阪上本町駅」より徒歩2分
Osaka Metro谷町線「谷町九丁目駅」より徒歩5分

大阪店WEB
https://osaka.cbt-mental.co.jp/

対面カウンセリングのほか、オンラインでのご相談にも対応しています。


まずは事前無料相談もご利用いただけます

「子どもの状態がカウンセリングの対象になるのか知りたい」

「本人ではなく、まず保護者から相談したい」

「学校やスクールカウンセラーと並行して利用できるのか知りたい」

「対面とオンラインのどちらがよいか相談したい」

といった場合には、約10分間の事前無料相談もご利用いただけます。

無料相談を利用したうえで、その後カウンセリングを受けるかどうかをご検討いただくことも可能です。

事前無料相談・カウンセリングお申込フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform


おわりに

夏休み明けに、

「学校に行きたくない」

と言われると、

「明日は行けるのか」

「いつ学校へ戻れるのか」

ということに意識が向きやすくなります。

しかし、その前に考えてみたいのは、

「この子に今、何が起きているのだろう?」

ということです。

大阪市でも現在、

通常の教室だけでなく、校内のスペシャルサポートルーム、教育支援センター、登校支援室「なごみ」、学校外の民間施設、そしてオンラインを活用した支援など、さまざまな選択肢が広がっています。

学校へ行くか、休むか。

その二択だけで考える必要はありません。

どこなら安心できるのか。
誰なら相談できるのか。
何なら今できるのか。

一つずつ整理していくことが、その子に合った学校や社会とのつながり方を見つける第一歩になることがあります。

認知行動療法カウンセリングセンター大阪店でも、お子さまや保護者の方と一緒に現在の状況を具体的に整理し、その方に合った方法を考えていきます。

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