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こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター大阪店です。
ハラスメントは、被害を受けた方の尊厳を深く傷つけるだけでなく、職場の雰囲気を悪化させ、生産性や信頼関係を損なう深刻な問題です。厚生労働省の調査によると、過去3年以内にパワーハラスメントを受けた経験がある人は19.3%に上り、決して特殊なケースではないことが分かります。

そのため、企業や組織にはパワハラ・セクハラ・マタハラ・ケアハラなどを防ぐための体制整備が義務付けられています。しかし、制度を形だけ導入しても、職場の空気や日常的なコミュニケーションが変わらなければ十分な効果は得られません。

当センターでは、認知行動療法(CBT)の視点を取り入れ、**「行動を見直す」「環境を整える」**という両面から職場のハラスメント対策を支援しています。本記事では、大阪における職場環境に即したハラスメント防止の実践方法をご紹介します。


職場で見られる代表的なハラスメント

いずれも「相手の尊厳を損なう行為」であり、たとえ1回の言動であっても重大な影響を与える可能性があります。


職場でできる予防策

法律に基づき、企業には以下の取り組みが求められています。

  1. 相談窓口の整備
     誰もが安心して利用できる窓口を設け、秘密保持を徹底する。
  2. 教育と研修の実施
     全社員を対象に、具体例を交えた研修を実施し、意識改革を進める。
  3. 迅速な事後対応
     問題が発生した場合には速やかに調査を行い、再発防止の仕組みを整える。
  4. 働きやすい職場環境づくり
     育児や介護制度の利用者が不利益を受けないよう調整し、互いを尊重する文化を育てる。

こうした仕組みは、単なる「形づくり」ではなく、職場の日常に根づかせることが重要です。


認知行動療法(CBT)の活用

当センターのカウンセリングでは、CBTを用いて「状況」「思考」「感情」「行動」の流れを整理し、行動の変化を促します。具体的には以下のプロセスを進めていきます。

1. 現状を整理する

まず「どんな場面で」「何が起き」「自分はどう反応したか」を一緒に振り返ります。

繰り返されやすいパターンを整理し、改善の出発点をつくります。

2. 考え方のパターンを見直す

現状を整理したうえで、考え方の習慣を検討します。

こうした受け止め方が本当に妥当かどうかを一緒に考え、相手視点を取り入れた柔軟な見方を練習します。

3. 高リスク状況の把握

ハラスメントが起こりやすいシチュエーションを事前に特定します。

これらを踏まえ、「二次会は断る」「苛立ちを感じたら一呼吸おく」など、予防的な行動プランを立てます。

4. 代替行動の習得

「やらない」だけでなく、代わりに取れる健全な行動を身につけます。

ロールプレイなどを通じ、実際の職場で自然に使えるよう練習します。

5. 感情のセルフマネジメント

怒りや焦りが強まると、望まない言動に結びつきやすくなります。呼吸法、リラクセーション、気分と行動の記録(セルフモニタリング)を用いて、感情をコントロールできるように支援します。


よくあるご質問(Q&A)

Q1. 職場での出来事を外で話して問題ありませんか?
A1. はい。守秘義務がありますので、ご本人の同意がない限り外部に漏れることはありません。

Q2. 自分が加害者とされる立場でも相談できますか?
A2. もちろんです。「繰り返さないようにしたい」という思いに寄り添い、改善の方法を一緒に考えます。

Q3. 社内で相談しても改善しない場合は?
A3. 労働局などの公的な相談窓口を利用することも可能です。当センターでも第三者機関としてサポートしています。


まとめ

ハラスメント防止は、制度や規則を整えるだけでは不十分です。一人ひとりが意識を変え、日常の行動を見直すことが、職場を安全で健全な環境に導きます。

認知行動療法を通じて、相手を尊重する姿勢や具体的な行動スキルを学ぶことができます。大阪で職場のハラスメント対策を考えている方は、ぜひ当センターへご相談ください。


ご相談窓口

認知行動療法カウンセリングセンター 大阪店
〒543-0001 大阪府大阪市天王寺区上本町5-7-21 早川ビル303号室

▶事前無料相談・カウンセリング予約フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform

▶WEBサイト
https://osaka.cbt-mental.co.jp/

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